ABOUT
淡路島の山には沢山の魅力があります。
山一面のヤマザクラやこんもり青々とした照葉樹、
大きな実をごろごろつけたクリの木や
寒さのなか一際目立つヤブツバキの花。
それに、孫の代にと裏山にこじんまりと植えられたスギやヒノキ。
規模植林の少ない淡路島特有の貴重な広葉樹の森と小さな植林の山々です。
そして、その淡路島特有の山の樹木たちは昔から家具や食器、
立派な建材として使われていた木材としてもたいへん価値のあるものたちです。
この貴重な財産をもう一度活かしたい。
土地の文化と環境が育んだ自然を生活の中に取り込んでいくことが
その土地での暮らしをさらに心地の良いものにしてくれるのです。
立木を見上げ 木を伐り 想像し ものをつくり
物語を添えて人の手に渡るのを見届けるまでが私たちの役割りです。
「JINO」=「地の」
淡路島に限らず
その土地にあるもの、その土地でできることが
その土地で心地よく暮らすための大きなヒントなのではないでしょうか。
JINO projectでつくったものを通して
この想いと感覚をみなさまと共有できれば幸いです。
木から商品へ
淡路島
瀬戸内海をまたぐ明石海峡大橋をわたると北から南に50キロほど細長く伸びる淡路島があります。
漁船のとまった小さな港と山あいの田園風景が淡路島の時間の流れを感じさせてくれます。
その中でも山は
他とは違う雰囲気を醸し出しています。
青々として丸みのある低い山の重なった森から
生き物たちの気配を感じるのは
行き過ぎた植林が少なく
たくさんの種類の木と草が
その地にあった生き方をしているからです。
暮らしと共に育ってきた森が淡路島にはあります。
家の木、炭の木、食べる木、飾る木。
素材の価値が見直されるようになった現代にこそ、
林業のなくなった淡路島の山に今もう一度ひかりをあてようと思うのです。
海岸線長 | 203km |
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最高峰 | 諭鶴羽山 608m |
森林面積 | 51.7% |
人工林 | 8.6% (日本平均43.6%) |
MEMBER
Hikobae Works 代表
1988年京都府京都市生まれ。森林整備、自家製材、オーダー家具の受注をおこなう。炭づくりのため林業を始めたが淡路島の山の秘められた可能性と山と人との関わりの重要性に気づき山と木の有効活用を模索する。現在は、自家製材を始め家具や文具、食器などの製作を通して山と人との仲をとりもつことを志している。
2018年淡路島に暮らし建築にかかわるなかで、淡路島の素材を使った淡路島の家づくりを模索し始めた。木を探すところから動き出すことによって、木を伐る仲間、木を商品に変える仲間に出会いJINOprojectを立ち上げる。淡路島の家が淡路島の風景になれるよう、日々建築に向き合っていく。
おもちゃコンサルタント
2012年3月、夫のUターンを機に5ヶ月の長女を連れて関東から淡路島にIターン。子育て環境の違いに戸惑いながら、島の自然の中で遊ぶと身の回りにあるモノすべてが「こどもフィルター」によって、おもちゃになってしまうことに驚く。そのフィルターをより面白くする道具のような、自由なおもちゃを淡路島の木で作りたいと考え、当プロジェクトに参加した。
2011年より淡路島へ移住。
2015年より美術活動の一環として淡路島の木で 木からうまれるつながりを大切に作品をつくっています。
木を感じ 木に添い 木が在るように 木とともに 森を思い 海を想い 島々を思い この地球(※ほし)を想う
2020年より 後の世代に繋げていく活動として 森づくりをはじめる。 森とともに暮らす島を目指して 10年後どんな世界をつくれているだろうと 想いを馳せながら。
1997年の兵庫県篠山市でアトリエKIKAを開設、2001年に淡路島に移転。 近年は自分達の生活圏内で伐られた樹々との出会いに魅力を感じる。木質を探りながら様々な樹種を使う内にその木材となった木たちに更に親近感が湧く。作り手にも又使い手にも、出来上がる物への愛着に繋がるものは何かと考えながら深く制作を続けて行きたい。